タロットスプレッド定番ガイド ― 1枚引き・3枚・ヘキサグラム・ケルト十字の完全手順

世界タロットリーディング協会 監修

タロットの基礎知識

スプレッドとは、カードを意味のある配置に並べて読む「型」のこと。本記事では、毎日使える1枚引きから、万能のスリーカード、そして本格派の定番ケルト十字(10枚)まで、協会が推奨する定番スプレッドを実際の手順つきで解説します。型は増やすより、使いこなすもの――この4つで一生占えます。

スプレッドとは ― 「位置」が意味を作る

1枚のカードは「単語」です。スプレッドは、その単語に「過去」「現在」「相手の気持ち」といった文法(位置の意味)を与えて、文章にする仕組みです。同じ「星」のカードでも、「過去」の位置なら“かつて抱いた希望”、「助言」の位置なら“希望を持てという助言”に変わる――位置がカードを読み替えるのです。

上達の鉄則は「枚数の少ない型を深く」。10枚のスプレッドを浅く読むより、3枚を深く読むほうが、リーディングは確実に上手くなります。

スプレッドの選び方

相談の型 おすすめ 枚数
今日の指針・単純な問い ワンオラクル 1枚
流れを知りたい/原因と対策 スリーカード 3枚
相手のいる悩み(恋愛・対人) ヘキサグラム 7枚
複雑な状況を全体的に把握 ケルト十字 10枚

迷ったらスリーカード。問いの立て方から知りたい方は「タロットの始め方」を先にご覧ください。

ワンオラクル(1枚)― 毎日の基本

シャッフルして1枚めくる、最小にして最強のスプレッドです。「今日の心構えは?」「この件で意識すべきことは?」――問いをひとつに絞るほど、答えは鮮明になります。毎日の練習・意味の学習・迷ったときの指針、すべてに使えます。手順の詳細は始め方の記事で解説しています。

スリーカード(3枚)― 万能の型

左から3枚並べるだけで、位置の割り当て次第で何にでも化ける万能型です。

読み方 1枚目 2枚目 3枚目
時間の流れ 過去 現在 未来
問題解決 現状 障害 アドバイス
二者択一 Aを選んだ場合 あなたの本心 Bを選んだ場合
関係を見る あなた ふたりの間 相手

読みの手順

手順1:占う前に「どの割り当てで読むか」を必ず決めて宣言します(後決めは禁物)。手順2:1枚ずつ、位置の意味 × カードの意味で読みます。手順3:最後に3枚を一息の物語につなげます。「過去にこうで、いまこうだから、こうなっていく」。この一文が言えれば完成です。

ヘキサグラム(7枚)― 相手のある悩みに

六芒星の形に6枚+中央1枚。相手の気持ちの位置があるため、恋愛・人間関係の定番です。

位置 意味
1(上) 過去 ― 関係のこれまで
2(右下) 現在 ― 関係のいま
3(左下) 近い未来 ― 数週間〜数ヶ月の流れ
4(下) 対策 ― あなたが取れる行動
5(左上) 周囲・環境 ― ふたりを取り巻く状況
6(右上) 相手の気持ち
7(中央) 結論 ― 最終的な見通し

読みのコツは、6(相手の気持ち)を単独で断定しないこと。2(現在)と5(環境)を添えて「状況の中の気持ち」として読むと、押しつけのない誠実なリーディングになります。

ケルト十字(10枚)― 本格リーディング

ウェイトが解説書で紹介したことで世界に広まった、最も有名な本格スプレッドです。中央の十字6枚で「状況の解剖」、右の縦列4枚で「時間と結末」を読みます。

位置 意味 読みの視点
1 現状 相談者がいま立っている場所
2(1に交差) 障害/影響 横たわる課題。良い札なら「支え」
3(下) 原因・根底 状況の根。意識下にあるもの
4(左) 過去 遠ざかりつつある影響
5(上) 顕在意識・目標 頭で考えていること、望み
6(右) 近未来 次に訪れる局面
7 相談者自身 いまの立ち位置・態度
8 周囲 環境、関係者、世間の風
9 願望と恐れ 期待、あるいは不安の正体
10 最終結果 この流れのままの着地点

10枚を迷子にならずに読む3つの手筋

手筋1:1・2・10だけ先に読む。「現状→課題→着地」の背骨を先に通すと、残り7枚は肉付けになります。手筋2:5と9を見比べる。「考えていること」と「本音の願い・恐れ」のズレは、リーディング最大の見せ場です。手筋3:スートの偏りを見る。10枚の元素バランス(スートの読み方)だけで、状況の「体温」が分かります。

10枚は情報量が多く、初心者が最初に挑むと必ず迷子になります。スリーカードで「物語をつなぐ」感覚を掴んでからの挑戦をおすすめします。

自分のスプレッドを作る

スプレッドは自作できます。作り方は簡単で、「知りたいことを質問のリストに分解し、各質問に位置を与える」だけ。たとえば転職なら「今の職場/転職先候補/自分の本音/半年後」の4枚。位置の意味を紙に書いてから引くのがルールです。型を自作できるようになったら、あなたはもう中級者です。

FROM OUR PRESS

スプレッドが映える、読みやすい一組を。

ケルト十字で10枚並べたとき、絵柄の物語が一望できるのがウェイト版の強みです。新日本総合出版のクラシックタロットシリーズからお選びください。

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よくある質問

スプレッドの途中でカードが飛び出しました。どう扱いますか?
シャッフル中に飛び出したカード(ジャンピングカード)は、「盤外からのひとこと」としてメモしてから山に戻す流儀が広く行われています。採用するかどうかは自由ですが、扱いを毎回同じにすることが大切です。
同じ質問で何度も引き直していいですか?
おすすめしません。答えが気に入らないための引き直しは、読みの軸を壊します。状況が変わったとき、または問いの角度を変えたときに、あらためて引いてください。
ケルト十字の2枚目(交差する札)が良い札の場合は?
「障害」ではなく「状況を支配している要素・支え」として読みます。交差の位置は本来「横たわるもの」――良くも悪くも、いまの状況に横たわる最大の要因です。

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