タロットデッキの選び方 ― 系統・サイズ・紙質・日本語解説書の4条件

世界タロットリーディング協会 監修

デッキの選び方

タロットデッキは、いまや国内外あわせて数千種類。「絵が好き」で選ぶのは正解ですが、実は系統・サイズ・紙質・解説書という4つの実用条件を知らずに買うと、「読めない」「シャッフルできない」「学べない」で挫折しがちです。本記事では、出版社としてデッキを作り続けてきた知見から、後悔しない選び方を要点だけに絞って解説します。

選び方の4条件

結論を先に。最初の一組は、次の4条件で選べばまず失敗しません。

① 系統:ウェイト版またはその準拠デッキ(8番が「力」)
② サイズ:標準判(およそ70×120mm)を基準に、手が小さければ小型判
③ 紙質:適度な厚みとコーティングがあり、しなやかに曲がる紙
④ 解説書:日本語の解説書・ガイドブックが付属する

以下、それぞれの理由と見極め方です。

条件1:系統 ― まずウェイト版準拠か

デッキにはマルセイユ版とウェイト版という二大系統があり、学習資料の量はウェイト版が圧倒的です。書店の入門書、オンライン講座、アプリ――そのほとんどがウェイト版の絵柄を前提に書かれています。

見分け方は簡単で、大アルカナ8番が「力(Strength)」ならウェイト系。パッケージやサンプル画像で確認できます。キャラクターものやオリジナル絵柄のデッキでも、「ウェイト版準拠」「RWS準拠」と明記されていれば、入門書の知識がそのまま使えます。

ウェイト版そのものの歴史と魅力は「ライダー・ウェイト版タロット完全ガイド」をご覧ください。

条件2:サイズ ― 手の大きさとの相性

タロットはトランプより一回り大きい紙のカードです。サイズ選びを間違えると、シャッフルのたびにストレスを感じることになります。

判型 目安寸法 向いている人
標準判 約70×120mm 迷ったらこれ。絵の情報量と扱いやすさのバランス型
小型・ポケット判 約57×87〜60×100mm 手が小さい方、携行して外で引きたい方
大型判 約80×140mm以上 絵をじっくり鑑賞したい方、飾りたい方

初めての方には標準判をおすすめします。小アルカナの細かな描き込みまで読み取れる大きさで、教室・動画のデモとも同じ感覚で扱えます。シャッフルが不安な方は、横幅が数ミリ狭いだけでも格段に扱いやすくなるため、小型判も検討の価値があります。

条件3:紙質と加工 ― シャッフルの快適さ

カードの寿命と使い心地は紙で決まります。チェックすべきは3点です。

厚みとコシ

薄すぎる紙はすぐ折れ、厚すぎる紙は混ぜられません。「しなやかに曲がって、すっと戻る」コシのある紙が理想です。カードストック(紙の層構成)がしっかりした製品は、リフルシャッフルにも耐えます。

表面加工

表面のコーティングは、滑り・耐汚れ・艶を左右します。適度にマットな加工は照明の反射が少なく読みやすい。強い光沢はきらびやかですが、指紋が目立ちやすい傾向があります。

断裁と角

断裁が粗いと引っかかりの原因に。角丸加工の品質は、箱から出した瞬間の「品」に直結します。信頼できる出版社・メーカーの製品を選ぶ理由はここにあります。

条件4:日本語解説書 ― 独学の生命線

海外製デッキの多くは、英語の小冊子(LWB=Little White Book)しか付属しません。日本語の解説書が付くかどうかは、独学の成功率を大きく左右します

確認したいのは次の3点。①78枚すべての正位置・逆位置の意味が載っているか、②スプレッド(並べ方)の手順があるか、③日本語として読みやすいか。国内出版社のデッキは日本語ガイドブック付きが標準で、この点で安心です。

購入前チェックリスト

チェック項目 確認方法
8番は「力」か(ウェイト系か) 商品画像・仕様欄で確認
78枚フルデッキか 「大アルカナのみ22枚」の商品もあるため枚数を確認
サイズは自分の手に合うか 寸法をトランプ(58×89mm)と比べる
日本語解説書の有無 付属品欄を確認。「日本語ガイドブック付」表記が目印
箱の造り 保管は基本「箱」。かぶせ箱・上下箱は長持ちします
版元の信頼性 出版社・ブランドの刊行実績、ISBNの有無

二組目・三組目の選び方

一組目を使い込んだら、二組目は「学び」か「愛着」で選びます。

学びで選ぶなら、系統違いの一組を。ウェイト版から始めた方はマルセイユ版に触れると、数札の読みが鍛え直されます。

愛着で選ぶなら、絵柄に一目惚れした一組を。好きなキャラクターや画風のデッキ(ウェイト版準拠なら学習の連続性も保てます)は、毎日カードに触れる動機になってくれます。上達の最大の敵は「飽きて触らなくなること」――愛着は立派な実用性能です。

FROM OUR PRESS

全86タイトル。系統・判型・解説書で選べます。

新日本総合出版の刊行物は、1909年原画準拠のスタンダード版から、日本語表記のウェイト版、キャラクターコラボの準拠デッキまで、本記事の4条件で選べるラインナップです。各商品ページでサイズ・付属品をご確認いただけます。

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よくある質問

タロットは「買ってはいけない」「もらうもの」と聞きましたが本当ですか?
俗説です。自分で選んで買ったデッキで問題ありません。むしろ絵柄に惹かれて自分で選ぶことが、カードへの愛着と学習の継続につながります。安心してお選びください。
キャラクターもののタロットでも占えますか?
占えます。ポイントは「ウェイト版準拠」かどうかです。準拠デッキであれば構成・番号・図像モチーフが標準と揃っているため、入門書の知識がそのまま使えます。好きな絵柄は毎日続ける力になります。
大アルカナ22枚だけのデッキでも大丈夫?
最初の学習には十分です。人生の大きなテーマを読む練習は22枚で完結します。日常の細かな出来事まで読みたくなった段階で、78枚フルデッキに進んでください。
安価なデッキと出版社のデッキは何が違いますか?
主に紙質・断裁・色再現・解説書の品質です。毎日シャッフルする道具なので、紙のコシと角の耐久性は使用感に直結します。長く使う一組は、刊行実績のある版元の製品をおすすめします。

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